2011年2月10日木曜日

Evernoteでの情報処理

 iPadを使い始めて、何が良かったというと、Evernoteで多くの情報を整理できるようになったことだと思う。
 Evernoteの前に、コンピュータを使って何が便利になったかというと、人によっていろいろだと思うが、私の場合、何といってもコンピュータに情報を蓄積して、いつでも検索できるようになったことだと思う。今は懐かしいMS-Dos時代の「桐」、Windowsになってからの「Access」など専用のデータベースソフトを使ってみたこともあるけれど、ある時テキストファイルに情報を集約するのが王道だということに気づかされてからは、徹底してテキストファイル主義を貫いてきた。パソコンで情報を蓄積する際に使ったツールとしては、エディタである。MS-Dos時代の「VZ Editor」、Windowsの「WZ Editor」というエディタとそのマクロがフォーマットに情報を放り込む道具であり、データベースから必要な情報を探すのに使うのが検索機能がだった。特にインターネットの時代になってからは、WEB情報からあくまでテキストだけを取り出して蓄積してきた。趣味の世界に限っていえば、映画や音楽やコンピュータなど、私にとって大事な好きなデータベースがそれなりにできていたのである。

 Evernoteを使い始めて、私が長年求めていたツールはこれだと思った。すぐに今までテキストで蓄積したきた情報を、Evernoteに移行することにした。それなりに大量になってしまっていただけに、手作業での移行には時間がかかるが、今後の活用の可能性のひろがりを考えるとこの手間は無駄にはならない。テキストに限定されていた過去の情報が私のEvernoteの出発点である。

 Evernoteでは、エディタではできないことができる。写真や図表など、これまで蓄積をあきらめていたテキスト以外の情報も扱えるようになった。作成日や更新日を入力したり、WEB情報の場合のURLをコピー&ペーストするといったことはソフトに任せて、単純に情報を放り込むだけで、まさしく「すべてを記憶する」(Remeber Everything)のである。検索結果もノート単位で表示され、ノート内の検索ワードが強調表示されるなど、これまでのテキストの単純検索に比べ必要な情報へのアクセスが楽になった。

 もう一つ、Evernoteの特徴は、他のクラウドサービスとも共通することだが、情報がホストコンピュータに置かれるため、ネットワーク環境さえあれば、WindowsでもMacでも、iPadやスマートフォンでも、いつでもどこでも情報の出し入れができることである。
 なお、私の職場ではセキュリテリが厳しいのでEvernoteへのアクセスはできない。でも、Evernoteの自分のアドレスにメールすることにより、情報のインプットだけは可能である。

 無料のアカウントで試してみてもいいが、自分のデータベースとして本格的に使うとなると、やはりプレミアムアカウントにしたい。ローカルにもデータが置くことができることにより、オフラインでもノートブックが使用できるだけでなく、オンラインでもローカルにあるデータを読むので表示待ちのストレスが少ない。

 私は、今はMacBook Airを母艦とし、Windows搭載のHPノートを予備機として自宅に置きながら、iPadをバッグに入れ、IS03をポケットに入れて出かけるのが常だが、どのデバイスにもEvernoteをインストールして使えるようにしてある。変更した情報については自動的に同期してくれるので、本当に便利である。
 なお、これまでAndroid MarketにあったEvernote for Androidの古いバージョンではオフラインのノートブックが使えなかった(それで人柱となってv2.6 Betaを使っていた)が、今日リリースされたv2.6ではちゃんと使えるようだ。もとのスタイルを維持したままで追記ができるようになったのもうれしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿